「南部太」品種情報
| 生産地 | 青森県南部町 |
| 作物名 | ネギ |
| 品種名 | 南部太 |
| 学名 | Allium fistulosum L. (ヒガンバナ科) |
| 現地での呼称 | なんぶふとねぎ |
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| 栽培方法 | 播種は4月。6月上旬くらいに定植。収穫は10月中下旬。ハウスと露地栽培がある。 |
| 品種特性 | 分げつがほとんどない理想的な一本ネギである。大きさと甘味が最大の特徴。白根の直形は3cmを越え、草丈は1mくらいになる。1本重量は350~400gになるので、10aあたり、4-5トンという多収になる。 葉も柔らかく食べられる。11月に入ると、とろみがでてさらに甘味が増す。 低温伸長性が強く、越冬率が高いので、越冬後、春に収穫も可能。 |
| 由来・歴史 | 青森資料8に詳しく「南部太」の育成経過が記されている。昭和のはじめ、南部町(旧向村)の留目忠男氏と工藤幸五郎氏は、大正7年に共同で満州熊岳城農事試験場より入手したネギ品種「明水」(ミンスイ)と、従来から長年採種してきた砂村ねぎおよび千住ねぎからの改良種とを交雑し、長年にわたって選抜をくり返した。昭和4年ころ、目的とした雑種系統がほぼ育成された。昭和5,6年ころに開催された北奥羽農業共進会に出品して優秀賞を獲得している。 その後、東北農試園芸部の佐々木正三郎氏や県農試の高橋尚作氏、横井正治氏の指導により改良を重ね、固定種として完成した。県農試でも昭和27年から品種試験が行われ、好成績であった。昭和39年7月15日に「南部太」と命名されて種苗登録された。 |
| 伝統的利用法 | 焼き物、鍋もの、天ぷら。 |
| 栽培・保存の現状 | 2021年10月現在、栽培者は5人くらい。 |
| 消費・流通の現状 | 直売所と飲食店に出荷している。首都圏の百貨店や学校給食にも提供。 |
| 継承の現状 | 病気に弱い、葉の途中で曲がりやすい、付け根の部分に土が入りやすいなどの生産性の悪さから2012年には生産者が1人になっていた。その年、青森県立名久井農業高校の教員と生徒たちが南部太の復活を呼びかけ「よみがえれ、伝統野菜!」をテーマに南部太ネギの栽培試験に取り組み始めた。触発された若手栽培者とともに栽培方法、施肥設計、出荷体制などを協議し、2014年には復活への一歩を踏み出した(青森資料11)。 |
| 参考資料 | - 青森資料8:工藤昭(1992)「農家と共に36年 南部畑作地帯のやさい」p51-62.
- 青森資料11:南部太ねぎ 絶滅の危機を救った若手農家と高校生(杉澤均和(2015)山形在来作物研究会誌SEED Vol.13:12-13).
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| 調査日 | 2021/10/19 |