在来品種データベース

「及部きゅうり」品種情報
生産地北海道森町、松前町、江差町など渡島半島地域
作物名キュウリ
品種名及部きゅうり
学名Cucumis sativus L. (ウリ科)
現地での呼称およべきゅうり
写真及部きゅうりの栽培風景 及部きゅうり(北海道森町)の成り姿 及部きゅうりの採種用果実 及部きゅうりの未熟果と完熟果 果実断面は三角形になる
栽培方法播種は4月上旬。本畑への定植は5月上旬。収穫は7月上旬~8月中旬。
品種特性果実サイズは長さ15cm程度、太さ5cm程度。完熟果にはきれいなネットが出る。イボ色は個体によって黒と白があるが、農業形質はそろっているので近年の交雑ではなく古くから混じっていた可能性がある。肉質はしまり、歯切れが良い。
由来・歴史

北海道資料12によると、かつて北海道渡島郡松前町上川(旧及部村)を中心に渡島半島一帯で広く栽培され、函館市と亀田村では昭和30年代までキュウリ作付の70~95%が及部胡瓜であったと述べている。さらに上及部では1830年代には栽培していたこと、大野町や函館市、亀田村、福島町では明治時代に及部から入ったとの記述がある。

森町の栽培者は20年ほど前に、江差町の普及センター経由で種子を入手して栽培を始めたとのこと。

伝統的利用法酢の物、漬物、味噌汁。
栽培・保存の現状森町では販売生産は一人。自家用栽培は松前町をはじめ渡島半島の各地で栽培されているようである。
消費・流通の現状自家用と直売所での販売。
参考資料北海道資料12)青葉 高(1976)及部胡瓜「北国の野菜風土誌」、p48-50.
調査日2024/8/7