「島ダイコン(屋部大根系統)」品種情報
生産地 | 沖縄県名護市屋部(やぶ) |
作物名 | ダイコン |
品種名 | 島ダイコン(屋部大根系統) |
学名 | Raphanus sativus L. var. hortensis Backer |
現地での呼称 | 島ダイコン、屋部(やぶ)デークニ |
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栽培方法 | 播種9-11月(伝統的には9月の彼岸前後がよいとされる)、収穫は1月中旬~2月収穫。播種後100-120日で収穫になる。 採種に当たって親株には茎葉部と根部とのバランスがよいものを選ぶ。ワインキャー型のほうが品質が良いが、種子の付きが悪いので、敢えてアガヤー型も採種用の親株に加える。 |
品種特性 | 8-10kgにもなる白大根。青首系統もある。丸型の「ワインキャー」と長細型の「アガヤー」の2タイプがある。とう立ちしてきた花茎を摘むと5月頃までダイコンを保存できる(ワインキャー型)。長時間煮ても煮崩れしない。 |
由来・歴史 | 大正生まれの方が子どものころに食べたと聞いているので、100年以上前から栽培されていたことは確かである。戦前は栽培が盛んだった。 |
伝統的利用法 | 間引き菜や葉は塩もみして漬物として食べる。根部は生でシリシリにして(細く刻んで)も食べる。長時間煮ても煮崩れせず、煮るほど甘みがでる。旧正月には豚肉や豚骨と一緒に煮て食べる。 食べ物が豊かでなかった時代、屋部大根を売って正月に備えた。 |
消費・流通の現状 | 名護市内の小中学校の給食センターに出荷している。 |
継承の現状 | 地元の有志が7,8名栽培している。農産物奨励会でダイコンの大きさ勝負をするイベントがある(2019年1月現在)。 栽培者は3名になった(2023年12月現在)。
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