「十市なす」品種情報
生産地 | 高知県南国市、高岡郡津野町芳生野・高野、高岡郡梼原町上折渡 |
作物名 | ナス |
品種名 | 十市なす |
学名 | Solanum melongena L. |
現地での呼称 | とおちなす |
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栽培方法 | 津野町での播種は12月下旬。4月1日定植。5月中旬以降から11月まで出荷。ハウス栽培。 |
品種特性 | 果実は25~30g、卵形の小ナスで、光沢のある黒紫色。へた下の白色のコントラストが美しい。果皮はやや固い。草姿は開張性で節間長は短い(高知資料1参照)。 |
由来・歴史 | 十市なすはナス品種「真黒」と高知市初月の在来品種「初月」の自然交配に由来すると伝えられ、南国市十市の山本氏が昭和6(1931)年に高知県吾川郡春野町の前田福太郎氏から譲り受けて南国市の海岸地帯に導入したのが始まりであるといわれている(高知資料1参照)。 |
伝統的利用法 | 揚げ出しが代表的な食べ方である。煮物。 |
栽培・保存の現状 | 津野町・梼原町からなる津野山地域での栽培農家は令和5(2023)年で5戸、面積は34a。ちなみに2015年は8戸、37aであった。 |
消費・流通の現状 | 東京・大阪・名古屋などに業務用を中心として流通している。一部、九州への流通もある。 |
継承の現状 | 栽培農家は全戸70代。 |
参考資料 | 高知資料1)タキイ種苗株式会社出版部(2002)「地方野菜大全」 |
調査日 | 2015/8/17 |