在来品種データベース

「勝間南京」品種情報
生産地大阪府南河内郡河南町、堺市、大阪市
作物名カボチャ
品種名勝間南京
学名Cucurbita moschata Duch.
現地での呼称こつまなんきん
写真地這栽培のようす トンネル栽培の勝間南瓜 地這栽培の果実 直売所での販売
栽培方法4月に播種。6月中旬~7月に収穫。
品種特性菊座型のニホンカボチャ Cucurbita moschata Duch.の一種である。果実は小型(800-900g)。果皮は濃緑色だが、熟すと赤茶色に変わり、甘味が増す。
由来・歴史大阪市西城区玉出地区(旧勝間村)が発祥で、江戸時代末期には栽培されていたとされている。昭和10年代までは大阪市南部地域で栽培されていた。一度は絶えていたが、平成12年に和歌山の農家から勝間南瓜の種子が見つかった。同じ年、西成区の生根神社に伝わる風邪や中風除けの祭事「こつま南瓜祭り」で60年ぶりに本物の勝間南瓜の煮物が振る舞われた(大阪資料1参照)。
伝統的利用法冬至の日にかぼちゃを食べると中風にならないといわれ、夏のかぼちゃを台所の天井につるして保存し、冬至に炊いて食べた。水炊きして柔らかくなったら、砂糖と薄口醤油で味付けする。(大阪資料1参照)。
消費・流通の現状道の駅「かなん」で販売。
参考資料大阪資料1)なにわ特産物食文化研究会編著「なにわ大阪の伝統野菜」(農文協)
調査日
  • 2015/6/28
  • 2019/7/14
備考大阪府が平成17年から「なにわの伝統野菜認証制度」を導入し、現在18品目の伝統野菜が登録されている。生産・流通・販売の現場で「なにわの伝統野菜」やそれを使用した食品・調理品に認証マークを表示することができるようになった。