「山かぶら」品種情報
生産地 | 滋賀県長浜市余呉町 |
作物名 | カブ |
品種名 | 山かぶら |
学名 | Brassica rapa L. var. rapa |
現地での呼称 | やまかぶら |
写真 | ![中身の色は中がもっと白いものから、中身の全体が赤いものまである。白っぽいものも漬物にすると全体が赤く染まる](databases-traditional_varieties_image.php?id=1088&lilfinger) |
栽培方法 | 焼畑で栽培されてきた。焼畑はかつては7月下旬に火入れし、8月上旬に播種した。近年は8月上旬に火入れと同日に播種する。収穫は10月下旬から。採種親を選んで畑に植え付けるとき、カブの尻を切って植え付ける慣行がある。 |
品種特性 | 葉の表面に毛じがある。肉質は硬い。継承された集落ごと(中河内、鷲見、摺墨)に形の異なる3系統がある。 |
由来・歴史 | 古くから焼畑で栽培されてきたが、昭和42年から杉の植林が始まり、焼畑が消失し、栽培も衰退した。 |
伝統的利用法 | 伝統的にカブはぬか漬けなどの漬物にした。煮付け、塩炊きのほか、囲炉裏の火で焼く食べ方もある。間引き菜は塩漬け。 |
栽培・保存の現状 | 故・永井邦太郞氏と大学の研究者、地域づくり実践者らが活動するグループ「火野山ひろば」が協力して2007年に焼畑と山かぶらの栽培を復活させた。現在は株式会社ロハス余呉も焼畑に協力している。 |
消費・流通の現状 | かぶらを使ったドレッシングが開発され、ウッディパル余呉(株式会社ロハス余呉のレジャー宿泊施設)で販売している。 |
参考資料 | - 滋賀資料4)現代によみがえる焼畑。農業と経済2020年6月号。
- 滋賀資料20)鈴木玲治・大石高典・増田和也・辻本侑生編著(2022)「焼畑が地域を豊かにする 火入れからはじめる地域づくり」実生社
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調査日 | 2014/11/26 |