「持方在来」品種情報
生産地 | 茨城県常陸太田市上高倉町持方 |
作物名 | コンニャク |
品種名 | 持方在来 |
学名 | Amorphophallus rivieri Durieu var. konjac (K. Koch) Engl. |
現地での呼称 | もちかたざいらい |
写真 | ![3持方在来(こんにゃく)の生子(きご:1年目の種芋)](databases-traditional_varieties_image.php?id=418&lilfinger) |
栽培方法 | かつてはコムギやオオムギと輪作した。植え付けは5月末~6月上旬。収穫や種芋の掘り上げは10月~11月。収穫した種芋は干して乾燥してから貯蔵する。水分を抜かないと種芋が腐る。種芋の貯蔵室で火を焚いて加温しながら芋を貯蔵する。 |
品種特性 | 粘りが強く、味や香りが濃厚で、美味。 |
由来・歴史 | 4世代以上前(100年以上前)から地域で栽培されている。一時期、支那種を栽培したが、糊(粘り)が弱いため再び在来種に切り替えた。病気に強く、保存中も腐りにくい。 |
伝統的利用法 | 煮付け、刺身コンニャク。コンニャクは日々の食卓だけでなく、冠婚葬祭の席に欠かせない食べ物だった。 |
栽培・保存の現状 | 種芋畑をイノシシに荒らされて栽培用の種芋が消失したのと、栽培者が高齢のため、営利栽培は消失した。現在は畑の片すみに自生させているコンニャクを大きくなったものから利用する(ジネンジョ栽培と呼称)のみである。 |
消費・流通の現状 | 自家用のみ。 |
継承の現状 | 後継者も、栽培者もいない現状である。 |
調査日 | 2014/2/24 |