在来品種データベース
生産地 | 福島県いわき市小名浜上神白(かみかじろ)、常磐下湯長谷(しもゆながや)町 |
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作物名 | ゴマ |
品種名 | 黒ゴマ |
学名 | Sesamum indicum L. |
現地での呼称 | くろごま |
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栽培方法 | 播種は6月上旬。本畑に直まきする。10cm間隔くらいに間引きし、順次、追肥と土寄せを行う。7月下旬~8月上旬に草丈が1m近くなると下の方からピンク色の花を付ける。さやや茎が黄変してくる9月下旬ころ、地際から刈り取り、10本くらいずつ束ねて1週間程度陰干しする。 乾燥すると莢がはじけてくるので、シート上で種落としをする。一度振り落とした後、再度乾燥させて、もう一度同じ作業を行う。翌年の種子には一度目に落とした種子を使うのがよい(福島資料3) |
品種特性 | 「日照りごま」といわれるように、暑さ、干ばつに強い(福島資料3) |
由来・歴史 | いわき市には「神主様がつまづいてゴマの木で目をつついてしまった」という言い伝えや、「ゴマを作ってはならない」という禁忌がある集落が少なからずあり、エゴマを作る人は多かったが、ゴマを栽培する人は少なかった。 いわき市常磐下湯長谷の栽培者は「黒ゴマは体に良いから絶やすな」との代々の言い伝えを忠実に守って自家採種しながら栽培を続けてきた(福島資料3) |
伝統的利用法 | じゃこや大根葉などとともに自家製のふりかけにする(福島資料3) |
栽培・保存の現状 | いわき昔野菜保存会のメンバーが栽培している。 |
継承の現状 | いわき昔野菜保存会が種子の保存と栽培の普及を行っている。 |
参考資料 | 福島資料3:『いわき昔野菜図譜 其の参』(2013)(いわき市農林水産部農業振興課発行、いわきリエゾンオフィス企業組合編) |
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備考 | いわきリエゾンオフィスが2010年からいわき市の委託を受け、「伝統農作物アーカイブ事業」を行い、いわき市内の在来品種を訪ね歩いて網羅的に調査し、約70品目の在来品種を「いわき昔野菜図譜」シリーズ(本編3巻+レシピ3巻)にまとめており、いわき市公式ホームページにある関連リンクからダウンロード可能である。 https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1615547586192/index.html 2015年4月18日に「いわき昔野菜保存会」が発足し、市民へいわき昔野菜の種子や栽培方法,食べ方の普及等を行っている。 |
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Toast message.