トップ > 植物遺伝資源の預託について
農業生物資源ジーンバンク事業では、当事業の趣旨に同意いただける国内の方々から植物遺伝資源(種子に限る)をバックアップ保存のためにお預かり(「預託」といいます)しています。預託のために受け入れた種子は、遺伝資源研究センターが定める農業生物資源ジーンバンク事業植物遺伝資源種子預託実施要領および植物遺伝資源種子預託契約書に基づき取り扱い、最長20年間低温で保存されます。
預託契約の開始から20年後に種子を更新していただければ預託契約をさらに20年間延長することができますが、更新できない場合には契約に従って、種子の所有権は国立研究開発法人 農業・品産業技術総合研究機構に移転され、農業生物資源ジーンバンク事業のコレクションの一部として第三者に配布され、広く試験研究(育種を含む)または教育用として活用されます。
- お預かりできる植物遺伝資源は、預託を希望される方からすでに第三者に配布提供されている食料および農業のための植物遺伝資源の種子であって、以下の条件を満たすものです。
- 種類、来歴等が明らかであること。
- 通常種子 (orthodox seed) であること。
- バックアップ保存を目的とした少量保存であること。
- 大麻取締法、麻薬及び向精神薬取締法の規制対象外であること。
- 遺伝子組換え生物等でないこと。
- 預託契約に基づいて受け入れる個々の植物遺伝資源の情報は、預託契約の開始から20年間は原則として非公開とさせていただきます。
免責事項
農業生物資源ジーンバンク事業では、遺伝資源保管施設において預託いただいた植物遺伝資源の適正な保存管理に努めますが、預託期間中および期間満了後の種子の品質については一切の責任をいませんので、あらかじめご了承ください。
預託手続きの流れ
- 預託契約の条件を確認していただきます。農業生物資源ジーンバンク事業植物遺伝資源種子預託実施要領および植物遺伝資源種子預託契約書をお読みください。
- 預託していただく植物遺伝資源の概要(学名、系統数、原産国、有害性、遺伝子組換えの可能性についての情報)をお問い合わせフォームよりご連絡ください。
- 概要の確認後、メールをお送りしますので、預託する植物遺伝資源の来歴等を記入した目録を添付して返信してください。
- ※海外産の植物遺伝資源については、国際条約に係る事項、海外からの入手の際の契約に係る事項などをお伺いすることがあります。あらかじめご了承ください。
- 遺伝資源研究センターにおいて検討後、当該植物遺伝資源の預託の可否をご連絡いたします。預託していただく植物遺伝資源の保存容器(パッケージ)については、指定させていただきます。
- 保存容器に収納した種子と署名・押印していただいた植物遺伝資源種子預託契約書2通を遺伝資源研究センターに送付していただきます。種子と目録の確認後、預託契約は遺伝資源研究センター長の署名によって発効します。
- 遺伝資源研究センター長の署名した植物遺伝資源種子預託契約書を返送致しますので大切に保管してください。
個人情報の保護について
目録記載内容のうち、氏名・所属組織以外の個人に関わる情報については「農業・食品産業技術総合研究機構における個人情報の保護に関する規程」に則り、原則として本人の承諾無く第三者へ開示することはいたしません。
なお、氏名・所属組織名につきましては来歴情報の一部として公開させていただきますので、あらかじめご了承ください。公開する項目は以下の通りです。
- 当該植物遺伝資源の提供者の氏名
- 当該植物遺伝資源の移動過程(履歴)に関わった者の氏名とその所属組織名