植物遺伝資源の配布

配布される種子

【お知らせ】遺伝資源配布手数料が改定され令和6年10月1日以降の配布申込に適用されます

農業生物資源ジーンバンク事業では、試験研究(育種を含む)または教育用に植物遺伝資源の配布を行っています。下記「配布手続きの流れ」を参考にお申し込みください。

自然災害により遺伝資源が滅失した場合

農研機構遺伝資源研究センターでは、ジーンバンク事業で配布した生物遺伝資源(植物、微生物および動物)が震災等により滅失し、試験研究等が継続できない場合には、無償で再配布しています。再配布を希望される方は、当センタージーンバンク事業技術室 (genebank at(nospam) naro dot affrc dot go dot jp, 029-838-7467) までご連絡ください。

被災された皆様の一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

配布手続きの流れ

農業生物資源ジーンバンク事業生物遺伝資源管理要領(特に第6~8条および同意書)をご確認ください。
  • 試験研究(育種を含む)・教育用途での配布を行っています。家庭菜園などの用途に対しては配布しておりませんのでご了承ください。
  • 配布した遺伝資源そのものを育成者権や特許の対象とすることはできません。
    • 当該遺伝資源を利用して得られた研究成果等の知財化を妨げるものではありません。詳細につきましては事前にお問い合わせください。
  • 植物遺伝資源の一部は国際的な枠組みにより、食料・農業に関する用途に限定されます(製薬・工業用途への配布はできません)。

  • 配布手数料は990円/品種(栄養体は3,960円/品種、コアコレクションは24,000円/セット)です。
    • 消費税、送料込みです(種子以外の配布形態については着払いとなる場合があります)。
    • 特定の条件を満たした場合に配布手数料が無料になるケースもあります(生物遺伝資源管理要領第5条、第8条、第9条)。ただし、コアコレクションは有償です。
  • 配布量は植物種により異なります。この表に記載のない形態(例: 果実)での配布は行っておりません。

以下より検索してください。 検索結果に「申込」ボタンが表示されない遺伝資源については、在庫がなく現状配布できません。

  1. 氏名、所属、メールアドレス等を登録してください。
    • ひとつのメールアドレスを複数人で共有することはできません。
    • 国際的な枠組みで配布を受ける場合には、英語表記の入力も必要です。
  2. 登録したメールアドレスに仮パスワードが届きますので、ログインしてください(パスワードはログイン後に変更可能です)。

コレクションの検索結果からオンラインで配布申込を行うことができます。
  • 同意書の内容を必ずご確認ください。
  • 組織に所属の方は事前に所属部科室等の長の同意を得てください。
  • 配布までに時間を要することがありますので、余裕を持ったお申し込みをお願いいたします。
  • やむを得ず、オンラインでの配布申込をご利用になれない場合には、紙媒体の申込書および同意書により郵送またはFAXで手続きを行うことも可能です。

お申し込みいただいた植物遺伝資源が配布可能であると確認でき次第、請求書を送付しますので、指定の銀行口座に振込をお願いします。
  • 振込手数料はご負担ください。現金、クレジットカード等での支払いは受け付けておりません。
  • 振込が確認でき次第、発送します。
  • 見積書の発行は行っておりません。領収書については発行できますので、ご希望の場合はその旨ご連絡ください。
  • 請求書・領収書に押印が必要な場合はその旨ご連絡ください。

受け取り後、速やかに内容物をご確認いただき、万一異常がございましたらご連絡ください。
  • 利用者都合による返品はお断りしております。
  • 納品書に相当するものとして「生物遺伝資源配布通知書」(押印省略)を送付しています。
    発送元により、遺伝資源に同封される場合と、事前にPDFで送付される場合があります。

試験終了時等には以下の提出をお願いいたします。
  • 試験研究の終了時: 試験研究等結果報告書
  • 申込書の内容(試験研究機関や利用者)に変更が生じる場合: 変更届出書
  • 成果を公表する場合: 論文・資料等のDOI, URL, PDFなど

FAQ

原則として、納期指定等には対応いたしかねます。試験研究等の計画に応じてお早めにお申込み頂くようお願いいたします。
  • 種子の場合、基本的に入金確認後1週間程度で発送します。
  • 栄養体(イモ・サトウキビ・牧草・果樹・イチゴ・花き・茶・クワ等)の場合、種子よりも時間を要します。また、配布可能時期が限られている場合があります。
    • 例: クワの配布可能時期は2~3月ですが、苗木の場合、前年の1月末迄にお申込み頂かないと、生産準備が間に合いません(接穂・挿穂の場合は、同年の1月末迄にお申込み頂けば配布が可能です)。

原則として本ウェブサイトに掲載されているもののみが配布対象ですが、品種名、原産地、特性等、遺伝資源の特定につながる情報を添えてお問い合わせください。

配布時のMTA(材料移転契約)によります。SMTAまたはVIETNAM-PRC-MTAによる配布の場合は、同じ契約条件の下での第三者への植物遺伝資源の譲渡が可能ですが、同意書 (GB-NARO MTA) による配布の場合には認められません。

配布された生物遺伝資源から抽出した物質や生物遺伝資源が生産した物質(核酸、タンパク質・酵素、抗生物質など)を第三者に渡すことは自由です。

  • 配布された遺伝資源そのものを栽培・増殖し販売することや、知財化することは認められません。
  • 遺伝資源を利用して得られた研究成果等の知財化を妨げるものではありません。知的財産権その他の権利の取得を希望される方は、専用フォームまたはFAX(029-838-7054)で事前にお問い合わせください。

個人(未成年者を除く)に対しても配布しております。ただし、用途は育種や試験研究、教育に限られますので、家庭菜園等の目的で配布を受けることはできません。また、試験研究等結果報告書の提出等の義務も発生します。

海外への配布も行っております。配布手数料の支払いはドルまたはユーロでの銀行振り込みとなります。

コアコレクションについては、セットでのみ配布しています。

成果がなかった旨を記入して、提出してください。

論文作成・特許出願などのために詳細なデータを記入したくない場合は、公開できる範囲の概要程度の内容でかまいません。

農業生物資源ジーンバンク事業で利用しているMTAの種類について

農業生物資源ジーンバンク事業では植物遺伝資源の入手時点の契約等により、植物遺伝資源を配布するときに添付する素材移転契約書 (MTA, Material Transfer Agreement) に以下に示す複数の種類のMTAを使い分けています。それぞれ利用目的の範囲や第三者への配布の可否、その際の条件等の契約条件が異なりますので、契約に際してはご留意ください。

  • GB-NARO MTA
    農業生物資源ジーンバンクの遺伝資源の配布にあたって最も一般的に利用されているMTAです。分野を問わず研究開発目的での利用を認めていますが、第三者への植物遺伝資源の譲渡はできません。
  • SMTA (仮訳)
    食料農業植物遺伝資源条約理事会の決議 (2006年6月) で採択されたMTAです。農業生物資源ジーンバンクが同条約の指定する方法に従って提供している植物遺伝資源の配布にあたって利用されています。化学、医学を除く研究開発目的での利用を認めており、同じ契約条件の下での第三者への植物遺伝資源の譲渡が可能です。
  • AVRDC-MTA (仮訳)
    World Vegetable Center (AVRDC) が開発した育成系統に対して、AVRDCの指定する方法に従って農業生物資源ジーンバンクが提供している植物遺伝資源の配布にあたって利用されているMTAです。化学、医学を除く研究開発目的での利用を認めており、同じ契約条件の下で第三者への植物遺伝資源の譲渡が可能です。
  • VIETNAM-PRC-MTA (仮訳)
    ベトナム植物遺伝資源センター (Plant Resource Center: PRC) から導入した遺伝資源に対して、PRCの指定する方法に従って農業生物資源ジーンバンクが提供している植物遺伝資源の配布にあたって利用されているMTAです。化学、医学を除く研究開発目的での利用を認めており、同じ契約条件の下で第三者への植物遺伝資源の譲渡が可能です。

担当窓口

〒305-8602 茨城県つくば市観音台2丁目1番2号
農研機構 遺伝資源研究センター ジーンバンク事業技術室
E-mail: genebank at(nospam) naro dot affrc dot go dot jp (配布申込専用)
電話: 029-838-7467 / FAX: 029-838-7054

※お手数ですが、配布手続きに関するお問い合わせや農業生物資源ジーンバンクに関するその他のお問い合わせは、専用フォームまたはFAXをご利用ください。