微生物遺伝資源の配布

配布用に梱包される糸状菌のスラント

農業生物資源ジーンバンク事業では、試験研究(育種を含む)または教育用に微生物遺伝資源の配布を行っています。下記「配布手続きの流れ」を参考にお申し込みください。

自然災害により遺伝資源が滅失した場合

農研機構遺伝資源研究センターでは、ジーンバンク事業で配布した生物遺伝資源(植物、微生物および動物)が震災等により滅失し、試験研究等が継続できない場合には、無償で再配布しています。再配布を希望される方は、当センタージーンバンク事業技術室 (genebank at(nospam) naro dot affrc dot go dot jp, 029-838-7467) までご連絡ください。

被災された皆様の一刻も早い復興をお祈り申し上げます。

配布手続きの流れ

農業生物資源ジーンバンク事業生物遺伝資源管理要領(特に第6~8条および同意書)をご確認ください。
  • 試験研究(育種を含む)・教育用途での配布を行っています。趣味などの用途に対しては配布しておりませんのでご了承ください。
  • 配布した遺伝資源そのものを育成者権や特許の対象とすることはできません。
    • 当該遺伝資源を利用して得られた研究成果等の知財化を妨げるものではありません。詳細につきましては事前にお問い合わせください。
  • 免責事項についてもご確認ください。

微生物遺伝資源の検索システムをご利用ください。

  1. 氏名、所属、メールアドレス等を登録してください。
    • ひとつのメールアドレスを複数人で共有することはできません。
    • 国際的な枠組みで植物遺伝資源の配布を受ける場合には、英語表記の入力も必要です。
  2. 登録したメールアドレスに仮パスワードが届きますので、ログインしてください(パスワードはログイン後に変更可能です)。

コレクションの検索結果からオンラインで配布申込を行うことができます。
  • 同意書の内容を必ずご確認ください。
  • 組織に所属の方は事前に所属部科室等の長の同意を得てください。
  • 配布までに時間を要することがありますので、余裕を持ったお申し込みをお願いいたします。
  • 多くの株数をお申込みの場合、分割発送することがありますのでご了承ください。申し込み点数が50株を超える場合には事前にご連絡いただけますと幸いです。
  • やむを得ず、オンラインでの配布申込をご利用になれない場合には、紙媒体の申込書および同意書により郵送またはFAXで手続きを行うことも可能です。
  • 一部の微生物株は配布を受けるにあたって事前の手続きが必要です。
    • オンライン配布申込システム上で「植物防疫法」と表示されるものは、植物防疫法に基づく輸入検疫有害菌です。事前に「輸入検疫有害菌譲受許可申請書」を植物防疫所へ提出していただき、交付される「輸入検疫有害菌譲受許可書」の写しを当ジーンバンクへ送付していただく必要があります。詳しくは、農林水産省植物防疫所のウェブサイトをご確認ください。
    • オンライン配布申込システム上で「家畜伝染病予防法」と表示されるものは、農林水産省生産局長による譲受許可書の写しが必要です。

お申し込みいただいた微生物遺伝資源が配布可能であると確認でき次第、請求書を送付しますので、指定の銀行口座に振込をお願いします。
  • 振込手数料はご負担ください。現金、クレジットカード等での支払いは受け付けておりません。
  • 振込が確認でき次第、発送します。
  • 見積書の発行は行っておりません。領収書については発行できますので、ご希望の場合はその旨ご連絡ください。
  • 請求書・領収書に押印が必要な場合はその旨ご連絡ください。

受け取り後、速やかに内容物をご確認いただき、万一異常がございましたらご連絡ください。
  • 配布された微生物遺伝資源は、極力お早めにご使用ください。
  • 利用者都合による返品はお断りしております。
  • 納品書に相当するものとして「生物遺伝資源配布通知書」(押印省略)を送付しています。
    発送元により、遺伝資源に同封される場合と、事前にPDFで送付される場合があります。

試験終了時等には以下の提出をお願いいたします。
  • 試験研究の終了時: 試験研究等結果報告書
  • 申込書の内容(試験研究機関や利用者)に変更が生じる場合: 変更届出書
  • 成果を公表する場合: 論文・資料等のDOI, URL, PDFなど

免責事項

農業生物資源ジーンバンクでは登録された遺伝資源(微生物株)について、可能な範囲内にて検査・解析等を行ない、生残・品質・分類学的所属について点検し、配布微生物株に対する信頼を維持するように努力しておりますが、当該微生物株の登録や保存に関わる作業上でのとり違い、さらには登録後の分類学的研究の進捗・変遷等による変更により、カタログ上で表記された学名とは異なるものが含まれる可能性もありますので、当該微生物株を受領された各人にて、予めその状態(内容物)についてご確認いただくことをお願いいたします。また、当ジーンバンクでは凍結保存等により、微生物の安定な保存に努めていますが、病原性・形態・胞子形成等の特性について変異が生じていないことを保証するものではありませんので、ご了承ください。

FAQ

原則として、納期指定等には対応いたしかねます。試験研究等の計画に応じてお早めにお申込み頂くようお願いいたします。
  • 配布手続きおよび配布時検査に通常1~3週間を要します。
  • 遺伝資源の種類により1~2か月、マツタケおよびその近縁種のような生育が極端に遅い菌種の場合は3~6ヶ月を要する場合があります。

原則として本ウェブサイトに掲載されているもののみが配布対象ですが、品種名、原産地、特性等、遺伝資源の特定につながる情報を添えてお問い合わせください。

できません。受領した生物遺伝資源を第三者に譲渡・転売・貸与しないことに同意していただいた上で配布を行っています。

配布された生物遺伝資源から抽出した物質や生物遺伝資源が生産した物質(核酸、タンパク質・酵素、抗生物質など)を第三者に渡すことは自由です。

  • 配布された遺伝資源そのものを栽培・増殖し販売することや、知財化することは認められません。
  • 遺伝資源を利用して得られた研究成果等の知財化を妨げるものではありません。知的財産権その他の権利の取得を希望される方は、専用フォームまたはFAX(029-838-7054)で事前にお問い合わせください。

個人(未成年者を除く)に対しても配布しております。ただし、用途は育種や試験研究、教育に限られますので、趣味用途で配布を受けることはできません。また、試験研究等結果報告書の提出等の義務も発生します。

海外への配布も行っております。ただし、外国為替及び外国貿易法に基づく政令省令に規定される微生物株につきましては対象外です。なお、配布手数料の支払いはドルまたはユーロでの銀行振り込みとなります。

そのまま保持していただいて構いません。ただし、再度使用する場合は事前に「変更届出書」を提出し、試験終了時には改めて「試験研究等結果報告書」を提出してください。

成果がなかった旨を記入して、提出してください。

論文作成・特許出願などのために詳細なデータを記入したくない場合は、公開できる範囲の概要程度の内容でかまいません。

担当窓口

〒305-8602 茨城県つくば市観音台2丁目1番2号
農研機構 遺伝資源研究センター ジーンバンク事業技術室
E-mail: genebank at(nospam) naro dot affrc dot go dot jp (配布申込専用)
電話: 029-838-7467 / FAX: 029-838-7054

※お手数ですが、配布手続きに関するお問い合わせや農業生物資源ジーンバンクに関するその他のお問い合わせは、専用フォームまたはFAXをご利用ください。