在来品種データベース

「不明 (フキ)」品種情報
生産地北海道足寄町
作物名フキ
品種名不明
学名Petasites japonicus Miq. (キク科)
現地での呼称螺湾(らわん)ぶき、ラワンぶき
写真ラワンぶきの大きさ(2014年は生育が悪く低かった) ラワンぶきの天ぷら ラワンぶきの株元 ラワンぶきの畑 ラワンぶきの販売風景1 ラワンぶきの販売風景2 螺湾川
栽培方法雪解けのころフキノトウを刈り取り、防虫と霜よけのために1ヶ月ほど被覆資材(パオパオ)で畑全面を覆う。5月中旬に被覆資材をはがす。6月中旬~7月上旬に収穫する。夏の間除草し、秋に地上部が枯れてきたら堆肥を入れる。
品種特性葉柄(茎)の長さは2-3m、太さは10cmにもなる巨大なフキである。九州大学の研究グループはこのフキが巨大化する原因は螺湾川の豊富な養分にあることを突き止めた(北海道資料1)。
由来・歴史足寄町の螺湾川沿いに自生する。昭和62、63(1987, 88)年ころ、ラワンぶきの種の保存のために足寄町の4軒の農家が自家用栽培を始めた。ラワンぶきの名称は足寄町農業協同組合が商標登録し、種苗の町外への持ち出しを禁止している。2001(平成13)年10月22日に北海道遺産に認定された。
伝統的利用法一般のフキよりアクが少ないので、下ゆで前の板ずりが不要である。シャキシャキ感と上品な爽やかな香りがある。天ぷら、肉詰め、炒め物、サラダ(ゆでたもの)、炊き込みごはん。
栽培・保存の現状2021年10月現在、栽培農家は21戸(うち出荷農家は15、16戸)。足寄町農協に「ラワンぶき生産部会」がある。育苗は5月から9月の農家の繁忙期に当たるので、苗の生産と供給は足寄町農協が担っている。
消費・流通の現状

収穫されたラワンぶきは主に足寄町農業協同組合の山菜加工場に原料ぶきとして出荷している。一部は農家ごとに個人販売も行なわれている。

収穫量はその年の積雪量に大きく左右される。積雪が十分にある年は豊作になり350トン程度、ない年は凶作になり250トン程度。

継承の現状栽培・保存の現状を参照。
参考資料北海道資料1)Nutrients exported from upland stream water enlarge perennial biomass crops (上流の河川水から流出する栄養分が多年生作物を大きくする), Scientific Reports (Springer Nature Publishing), https://doi.org/10.1038/s41598-021-81191-x
調査日
  • 2014/6/20
  • 2021/10/10