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ばら(園芸品種) [Rosa sp.]
解説
- 起源
- バラ属植物の原種は、約150種が知られており、北半球の亜熱帯、温帯、亜寒帯、寒帯に分布する。
- 現代のバラの成立には、主として Rosa multiflora、R.chinensis、R.alba、R.centifolia、R. damascena、R.gallica、R.foetida、R.wichuraiana の8種が貢献している。
- そのうち、四季咲き性は R.chinensis、フロリバンダ系などが持つ房咲き性は R.multiflora による。また、黄色の花色はR.foetida に由来する。
- 特徴
- 落葉性、ときに常緑性の低木で、直立性、つる性、匍匐性のものがある。枝にはふつう刺がある。葉は互生し、托葉がある。
- 多くは奇数羽状複葉であるが、数種は単葉である。花は単性、または散房花序、円錐花序となる。
- バラは、紀元前1600年ごろから栽培されていたといわれ、その後、長年にわたって改良が続けられてきた。
- 現在、ハイブリッド・ティ系とフロリバンダ系の2つが重要な系統となっている。
- 利用
- バラは切り花、庭木、鉢花として観賞されるほか、R.damascena は香水、R.moschata は香油の原料としての生産がある。
- 参考文献
- 脇坂 誠ほか(1982):最新園芸大辞典(誠文堂新光社)2, 13-34.
- 鈴木省三(1990):La Rose ばら・花図譜(小学館),232-250.
- Anthony Huxley et al.(1992):The New Royal Horticultural Society Dictionary of Gardening (The Macmillan Press)4(R to Z),106-134
- S.Millar Gault and Patrick M. Synge(1987):The Dictionary ofRoses in colour (Mermaid Books), Published in collaboration with The Royal Horticultural Society and The Royal National Rose Society, xi-xviii.