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タチナタマメ [Canavalia ensiformis (L.) DC.]

解説

日本における状況と農業生物資源ジーンバンクからの情報
タチナタマメは日本での栽培は少ないマメである。若いさやが福神漬け,糠漬け,味噌漬けなどに加工される(星川 1981)。
タチナタマメは,江戸初期に日本に導入された近縁のナタマメよりもやや遅れて日本に入ってきたと考えられている。タチナタマメは,栽培量もナタマメに比べて少ない。
起源
タチナタマメは,メキシコにある紀元前3000年の遺跡から発見さている。
中央アメリカで栽培化されたものと考えられている(Purseglove, 1974)。
分類
タチナタマメは, Canavalia 属の Canavalia 亜属に属するマメである。
Canavalia属は,4亜属,51種から構成されている (Smartt 1990)。
Westphal (1974) は新世界に分布するタチナタマメ(C.ensiformis (L.) DC.)は,C.plagiospermus Piper および旧世界に分布するナタマメ(C.gladiata (Jacq.) DC.) と同一種であると考える説を提出している。2n=22。
特徴
タチナタマメは,主に中央アメリカや西インド諸島で栽培されている多年生のマメである。
葉には,光沢がある。種子は,長さ2cm程度でナタマメの種子より小さい。種子の色は白である。花は,淡い紫色である。
利用
タチナタマメは,緑肥にする目的で栽培されることが多い (Purseglove, 1974)。
飼料に使われることもあるが,家畜はタチナタマメをあまり好まないようである。
若いさやや未熟な種子は,野菜として使われる。
参考文献
星川清親 1981. タチナタマメ 「新編食用作物」pp.548-549 養賢堂.
Purseglove, J.W. 1974. Tropical Crops : Dicotyledons. London : Longman.pp.242-246.
Smartt,J. 1990. Grain Legumes. Cambridge University Press. pp.301-309.
Westphal, E. 1974. Pulses in Ethiopia, their taxonomy and ecological significance. Wageningen: Centre for Agricultural Publishing and Documentation (PUDOC). (Smartt,1990 から引用).