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ダイコン [Raphanus sativus L. Daikon Group (= var. longipinnatus L. H. Bailey)]

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解説

起源
栽培種の成立に関与したと見られる近縁野生種は地中海沿岸~近東を中心として分布するが、直接の祖先は特定されていない。
最古の栽培の記録はエジプトにあり(BC2700),ハツカダイコンは遅れて16世紀に現れる。複数の経路で東進し、早くから各地で2次的に発達して、欧州より日本に至る亜寒帯~亜熱帯に古来分布する。
変異は連続的であるが、欧州とアジアの品種群に大別され、後者には寒冷乾燥地型の華北群と温暖多湿地型の華南群がみとめられる。日本の品種は基本的には華南群に属するが、独自の変異を含む。
特徴
アブラナ科に属するが Brassica属と異なり莢は裂けない。羽状全裂・有毛を基本とするが、華北・華南群には全縁・無毛の品種も多い。
栽培品種のほとんどは2年生で主根が肥大するが、大きさの変異は極めて大きく、葉や莢を食用とする品種には肥大しないものもあり、莢用種には1年生やササゲ状の長莢も見られる。根表面の色は白のほか、欧州群には赤、黄、黒、華北群には赤、緑(青首)があり、後者では根内部に着色するものもある。
欧州・華北群の中~晩生種は肥大根が緻密で澱粉含量が高く、華南群は多汁で澱粉は少ない。
利用
多くは肥大根を生食、煮食、あるいは乾物・漬物などに加工して食し、葉は葉菜や飼料としても利用可能で、一部は稚苗期にかいわれや抜き菜として利用される。
参考文献
松尾孝嶺監修 植物遺伝資源集成(2)p823-834 講談社 (1989)