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ライ麦 [Secale cereale L.]

解説

日本における状況
子実用としての栽培はほとんどなく、青刈用として栽培される。
起源・分類
イネ科のライムギ属に属し、2n=14でコムギと近縁で交雑可能であり、雑種からライ小麦(Triticale)が育成されている。
ライムギ属の原始型はS.montanumとされ、地中海沿岸から小アジアにかけて広く分布する。不良環境に対する耐性が強く、麦畑の雑草としてあったのが、栽培化されていったと考えられる。
特徴
稈長は長く1.3~1.8m程度あり、穂は穂状花序で扁平である。各節に1小穂が付き、1小穂には3小花あり、基部の2小花が稔実し、最頂部の小花は不稔である。自家不稔性がある。
穎果はコムギに似てやや細く、しわが多い。粒色は淡黄色、淡緑、淡褐、黒、赤褐色などいろいろある。風媒花で他家受精することが多い。
利用
食用では、製粉してパン用に用いる。黒く酸味のある特有の風味のパン(黒パン)となる。また、青刈作物として栽培し、飼料や緑肥とする。海外では、旧ソビエト連邦やポーランドでの生産が多い。
参考文献
野口・川田 監修(1987) 農学大事典(第2次増訂改版) 養賢堂
星川清親(1983) 新編食用作物 養賢堂