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大麦近縁種(バルボーサム) [Hordeum bulbosum L.]
解説
- 起源・分類
- 地中海沿岸からアフガニスタン、旧ソビエト連邦南部まで自生。
- トルコ中部を境に2倍体(2n=14)は西方に、4倍体は東方のアジア大陸に多く分布している。
- 特徴
- 自家不和合性があり、他殖によって種子繁殖するほか、茎の基部がふくらんだ球茎(bulb)でも繁殖する。このため、球茎大麦とも呼ばれる。
- 利用
- H.bulbosumの花粉を使って小麦や大麦の栽培種との雑種を作ると、H.bulbosumの染色体が消失するため、半数体の作出に利用される。
- 参考文献
- 古庄雅彦(1993)ビール大麦における半数体育種に関する研究.福岡農総試特別報告7