植物遺伝資源部門について

シバヤギ

食料・農業に係る植物遺伝資源の分布、変異ならびに栽培特性等の諸特性を調査するとともに、低温・低湿度環境下等における安定した長期間の保存・維持管理に努めています。

当事業の趣旨にご賛同いただいた方々や当事業関係機関からの受入、国内外での探索収集等によって新たな植物遺伝資源を登録し、2023年現在の登録数は約24万点です。それらの情報の一部は随時データベース化され、インターネットを通して広く公開しています。なお、以上の活動の一部は、植物遺伝資源探索収集調査報告書 (ISSN 0915-602X) としても公表しています。

当部門の遺伝資源は、試験研究目的または教育目的で使用することができます。毎年、約5000~10000点の植物遺伝資源を国内外の申込者に配布しており、これらは、品種開発、遺伝子解析、多様性・生理・生態の解析、新たな食品加工素材研究など、様々な試験研究に活用されています。また、配布する植物遺伝資源には、農業生物資源研究所を中心とするグループによって全ゲノム情報が解析されたイネの「日本晴」や、酒米として利用されている「渡船」といったものもあり、今後とも食料・農業関連を中心とする分野の発展をもたらすことが期待されています(参考: 我が国における食料農業植物遺伝資源の活用事例)。

ビデオ「植物遺伝資源の受入~保存」(2015年制作)

現在公開中の植物遺伝資源

植物種類植物名公開点数
稲類稲(水稲), 稲(陸稲), アフリカイネ, 水稲野生種, イネ近縁野生種23,897点
麦類小麦(普通系), 大麦(六条), 大麦(二条), えん麦, 小麦(野生一粒系) など28,156点
豆類ダイズ, ツルマメ, リョクトウ (栽培種), ササゲ (栽培種), アズキ (栽培種) など22,007点
いも類ばれいしょ, かんしょ, メキシコあさがお, クズイモ, かんしょ近縁種 など1,667点
雑穀・特用作物あわ, ごま, さとうきび(経済品種・雑種系統), きび, ナタネ、西洋ナタネ、セイヨウアブラナ など9,331点
牧草・飼料作物とうもろこし, ソルガム(もろこし), オーチャードグラス, イタリアンライグラス, ギニアグラス など11,411点
果樹類栽培りんご, かき, もも, ヨーロッパぶどう, くり など3,478点
野菜類ナス, インゲンマメ, メロン, トマト, きゅうり など11,432点
花き・緑化植物類きく, きりしまつつじ, しおぎく, シンビジューム類(洋らん), のじぎく など389点
41点
ヤマグワ, ログワ, カラヤマグワ, シマグワ, カントングワ など279点
熱帯・亜熱帯作物ローゼル, くろばなつるあずき, つのくさねむ属植物, おうごちょう, パイナップル など43点
その他の植物スベリヒユ2点
未定義おぎ, イグサ属, コムギ属, マメ科, キク属 など571点
合計112,704点